クリニックでのLINE公式アカウント活用方法は?導入の流れも解説│MEDICALPASS(メディカルパス)

クリニックでのLINE公式アカウント活用方法は?導入の流れも解説

LINE画面

LINE公式アカウントとは、企業や店舗が顧客とつながることで、自社の商品やサービスに関する情報を配信できるサービスです。クリニックにおいても、LINE公式アカウントを予約や問い合わせ対応、集患対策に活用することが可能です。

本記事では、クリニックでLINE公式アカウントを活用する方法について、メリットや具体的なポイントを解説します。導入の流れや成功のポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

LINE公式アカウントを導入するメリット

スマホ縦

LINE公式アカウントを導入するメリットは、利用率の高さや無料で導入できる点にあります。

1.利用率が高く患者に読まれやすい

LINEは10~50代の各年代で利用率が9割を超えており、60代の高齢者世代でも86.0%と、一般的な連絡ツールとして普及しています。そのため、他のコミュニケーションツールに比べて、メッセージが目にとまりやすく、抵抗を感じる方も少ないでしょう。

参考:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書│総務省

2.無料で導入できる

LINE公式アカウントは、基本機能は無料で利用できます。1か月あたりのメッセージ数上限は200通までですが、必要に応じて有料プランへの変更も可能です。

無料プランから導入してみて、継続できそうなら有料プランへの移行を検討するなど、柔軟な運用ができます。

参考:LINE公式アカウントの料金プラン│LINEヤフー for Business

クリニックLINE公式アカウントの具体的な活用方法

女性スマホ

LINE公式アカウントは、クリニックの運営においてどのように活用できるのでしょうか。主な3つの活用方法について解説します。

【1.業務効率化】LINE予約や自動応答メッセージ

  • 自動応答メッセージの設定で問い合わせに24時間対応できる
  • 予約システム連携で予約管理を効率化
  • 順番待ち通知や予約リマインドがみられやすい

LINE公式アカウントと予約システムを連携させることで、予約管理のツールとして活用できます。LINEの友だち登録をした方は、下記のようにトーク画面から簡単に予約が可能です。

LINEトーク画面

予約日前日には、自動でリマインドメッセージを配信でき、予約忘れを防止できます。予約の確認やキャンセル対応など受付業務の軽減につながるでしょう。キャンセルが発生した際も、空き枠の情報を即座に配信できるため、機会損失を最小限に抑えられます。

また、自動応答メッセージを設定しておくと、問い合せに自動で返信できるので、電話対応の手間も省けます。

関連記事:クリニック予約システムのLINE予約は便利?集患に役立つ理由とは

【2.患者満足度】お知らせ配信や予約の利便性向上

  • 休診や診察時間変更など必要な情報を患者に発信できる
  • コミュニケーションツールとして患者の個別対応に使える
  • Web予約の際に専用のアプリをダウンロードしなくてよい

LINEを通して急な休診や診察時間の変更など、必要な情報を発信できます。また、インフルエンザワクチン接種の案内や健康情報など、患者に有益な情報も配信でき、信頼関係構築につながるでしょう。

情報の一斉配信だけでなく、個別の対応も可能です。例えば、受診後に定期的にメッセージを送り、症状の変化や治療の進捗を確認する経過フォローも行えます。患者が気軽に相談しやすくなり、治療後に不安を感じたときに受診しやすくなるでしょう。

予約においては、LINEから直接予約が可能なため、新たに専用アプリをダウンロードする必要がありません。予約の際に必要な情報入力やインストールの手間が省けるため、気軽に予約が可能になるでしょう。

【3.集患力向上】患者属性別の情報発信やクーポン活用

  • 専用ツール活用で患者属性別に来院を促せる
  • クーポンやポイントカードなど来院促進の仕組みを作りやすい

LINE公式アカウントでは、診療科目や来院履歴に応じた情報発信が可能です。LステップやL MessageなどのAPIツールを活用することで、患者の属性別に来院を促すメッセージを送信できます。

また、クーポンやポイントカード(ショップカード)など、来院を促す機能も充実しています。例えば、美容皮膚科のお試しクーポンを月初に配布する施策を行うと、再来院のきっかけになります。もし来院につながらなくても、自院を思い出してもらえるため、今後来院してもらえる可能性が高まります。

LINE公式アカウントは、業務効率化や患者満足度の向上だけでなく、マーケティング的な視点でも有用なツールといえます。

クリニックにLINE公式アカウントを導入する流れ

スマホトップ画面

クリニックのLINE公式アカウント導入は、以下の流れで行います。

  • アカウントの開設と機能設定
  • 友だち追加の促進
  • 運用ルールの作成と院内の周知

1.アカウントの開設と機能設定

LINE公式アカウントのWebページから、アカウントを開設します。WebやLINEアプリから開設でき、アカウント名や業種などの必要事項を入力すると作成完了です。アカウント作成後は、患者に基本情報が伝わるよう、以下の情報を設定します。

  • クリニックの基本情報(診察時間、住所、電話番号)
  • 予約サイトや公式ホームページへのリンク
  • クリニックのログや医院の写真

機能設定で重要なのが、下記のようなトーク画面下部に表示されるリッチメニューです。予約ページへのリンクやよくある質問など、患者がトーク画面から必要な情報にアクセスできるようになります。ニーズに合わせてカスタマイズできるため、自院の状況に合わせて設定しましょう。

LINEトーク画面

2.友だち追加の促進

アカウント作成後は、友だち登録者数を増やす施策を行います。LINE公式アカウントは、友だち登録した患者にのみメッセージ配信ができるため、活用の効果を高めるには、一定数の登録者が必要です。

具体的な方法としては、来院や受診の流れに自然な形で登録を促すとよいでしょう。例えば、「ワクチン予約はLINEならスムーズに取れる」ことを受付や院内ポスターで周知し、登録を促します。その他にも、以下のような方法だと自然と登録数を増やせます。

  • Web予約時にLINE登録を促す
  • 初診時の問診票にLINE登録案内を記載する
  • 院内にQRコードを設置する

3.運用ルールの作成とスタッフへの周知

公式LINEアカウントの運用は、院長一人だけで行うのは手間がかかるため、スタッフを含めてクリニック全体で行いましょう。LINE運用の担当者を決め、以下のように情報配信を行うルールを作成、周知します。

  • メッセージ配信のタイミングと頻度
  • 問い合わせ対応の手順
  • スタッフ間の情報共有方法

特に、問い合わせ対応の方法は細かく決めておくことが重要です。自動応答メッセージ機能を設定している場合、アプリだけで対応できない問い合わせもあるでしょう。スタッフが手動で対応する範囲を明確にしておくと、混乱を防げます。

LINE公式アカウント運用を成功させる3つのポイント

スマホたくさんの人

LINE公式アカウントの運用においては、いくつか注意すべきポイントがあります。成功させるためには、次の3つを意識しましょう。

  • 患者属性別に配信内容を変える
  • 患者の生活時間に合わせて配信する
  • メッセージの開封率を分析する

1.患者属性別に配信内容を変える

患者の来院経路や診療科目に応じて、メッセージ内容を調整するとよいでしょう。複数の診療科を標ぼうするクリニックでは、来院目的が異なる患者が混在します。内科で来院した患者に、美容皮膚科のクーポンを配布しても、患者から必要のない情報とみなされてしまうでしょう。

ニーズに合わない情報配信を続けているとブロックされてしまう可能性があります。患者の属性に応じて適切な情報を配信することが大切です。

また、リッチメニューの内容も、診療科目に応じて必要な情報が異なるため、患者属性別で最適化するとよいでしょう。

属性別にわけるためには、LステップやLMessageなどの外部APIツールがおすすめです。無料で利用できるものもありますので、活用してみましょう。

2.患者の生活時間に合わせて配信する

患者の行動パターンに応じて、読まれやすい時間帯に配信することも重要です。例えば、患者から予約が入る時間帯は、スマートフォンを閲覧している時間であるため、その時間に配信すると反応が期待できます。

患者が行動を起こした時間を基準に、次のメッセージ配信のタイミングを設定することで、より効果を発揮できるでしょう。

3.メッセージの開封率を分析する

配信したメッセージの開封率を分析し、患者のニーズを把握します。開封率の高いメッセージと低いメッセージの傾向を見極め、より効果的な配信内容や配信計画を立てられます。

例えば、同じ健康情報でも、内科と皮膚科では患者間で反応が異なる可能性があります。属性ごとの開封率データを分析することで、「どの患者が」「どの情報を」求めているのかが明確になるでしょう。

LINE公式アカウントと連携できる予約システムならMEDICALPASS

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LINE公式アカウントは、業務効率化や患者の満足度向上、集患対策などクリニックの運営において効果的なツールです。特に、予約システムとの連携により、患者は使い慣れたLINEから簡単に予約が可能になります。LINE公式アカウントを運用する際には、予約システムとの連携も考えてみましょう。

医療専門の予約システムMEDICALPASSは、LINE予約連携機能を備えており、順番待ちや時間予約などの連携が可能です。クリニックのLINE公式アカウントを取得していない場合でも、弊社でサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

著者PROFILE

原 拓也
原 拓也スマートクリニック事業推進室長
医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、診療予約システムやクリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。

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